かき漁師 中村さん & 「海鮮焼き」やまだ観光物産館「とっと」取材体験記

船でカキ養殖場へ

かき漁師の中村さん

 中村敏彦さんは山田町に暮らすカキ漁師さん。予想よりもずっと若い漁師さんで、素敵な笑顔で私たちを迎えてくれました。カキ養殖のいかだを見学させていただけるということで、さっそく船に乗り込みました。

 養殖場に到着し、透き通る山田町大沢湾の海をのぞきこむと、ロープに連なるカキの様子が下までよく見えます。ロープを引き上げると、たくさんのカキと一緒にホヤやしゅうり貝なども一緒にくっついてきます。それらの貝を慣れた手つきでそぎ落とす姿はさすが漁師さん。かっこいい!!

水揚げの様子

 その後水揚げしたカキを持って陸に戻り、カキの殻むき体験。中村さんを見ていると簡単そうに見えるのに、実際にやってみると貝柱を殻から切り離す作業が思いのほか難しい。きれいに切り離すのはもはや職人技!このような過程を経て食卓に並ぶカキは、言葉では説明できないうま味がぎゅっっと濃縮されています!

スタッフ一同と中村さん

 水揚げしたカキと、ついでにホヤにしゅうり貝、ホタテまでお土産に持たせてくれた太っ腹な中村さん。全部最高においしかったですっ!心から「また会いたい」と思える人と、愛情&うま味濃縮のカキに出会えた町。山田、最高です!! 。

立教大学2年 山田 月乃(神奈川県横浜市出身)

調理体験も楽しめる「とっと」

とっと取材風景

 「山田町の海産物がその場で焼いて食べられる!」と聞いて向かったのは、「観光物産館 とっと」だ。なかに入ると、すぐに10種類以上の新鮮な魚介類がお出迎え。かごを持って、自分の好きな魚介類を探しに繰り出す。「安い!デカ!生きてるよ!」。選んでいるだけで楽しめる。

 悩んだ末、この日は、しゅうり貝(ムール貝)、キンキ、ホタテ、カキ、ホヤをチョイス。精算をしてから、自分たちで調理を開始!

とっと取材風景

 “とっと”を運営する佐藤さんに教えてもらいながら、初めてのホヤ捌き体験。ゴツゴツの硬い殻を包丁で割り、トゥルッと身を取り出す。最初は失敗したが、2回目は成功!うまくいくと気持ちいい。食べるだけではなく、調理体験も楽しめる!「体験型の物産館にしたかった」という佐藤さんが、そのほかの海産物も調理の仕方から丁寧に教えてくれた。

 佐藤さんいわく、今回の食べ方以外にもおいしい食べ方があり、ここに来れば快く教えてくれるとのこと。他の食べ方もぜひ聞いて、試してみたい!ただし、今回は、すでにおなか一杯で大満足!今後は新しく導入した、くんせい器を使って海産物を提供したいとのこと。くんせいにするなら、カキが最適で絶品だとか。次の機会にも、楽しみがいっぱいだ。

岩手大学大学院2年 佐々木 優希(秋田県秋田市出身)