「豆すっとぎ」「お団子」荒川農産物加工組合 取材体験記

職人の手さばきに感動

お団子作りの様子

 豆すっとぎと聞いて「あれ、『豆しとぎ』じゃないの?」と思った私。実は、私の地元では「豆しとぎ」という似たお菓子が食べられています。もち米と米粉で作るお団子もよく祖父が作っており、身近に感じていました。そのため、体験できるうれしさに加え、山田町の豆すっとぎやお団子はどんなものなのか、わくわくしていました。

豆すっとぎ作りの様子

 体験では、作ることができた喜びもありますが、教えて下さった組合の佐藤さん、斎藤さんの作る姿に感動しました。特に手で粉をこねる作業は、さすが職人の手さばき。さらさらだった粉が、素早く力強い動きでどんどんまとまっていき「しなっ、しなっ」という音が出てきます。

 さらにこねると「ぎゅっ、ぎゅっ」という音に。私がやるとぎこちなくなってしまい、粉をまとめるのも一苦労だったのに。力も必要なこの作業を毎朝やっていると思うと、大変なのにすごい。

取材スナップ

 食べてみると、お団子も豆すっとぎも素朴な甘みとしっとりとした食感で、自然と笑顔になりました。こだわりを教えていただきながら体験していると「最近地元で食べていなかった祖父の豆しとぎやお団子、また食べたいなあ」と懐かしく思いました。もちろん山田町に行ったら、おふたりのお団子と豆すっとぎも食べたいです。そんなこだわりの「ふるさとの味」を、より多くの人に味わってほしいと思います。

 初めて味わう人でも、どこか懐かしい気持ちになるはずです。

岩手大学4年 齋藤 千聖(青森県八戸市出身)